季節性感情障害(季節性うつ病)
これは、日照時間が短くなる秋から冬に限ってうつ状態になるというものです。
季節性感情障害は1984年、ローゼンタールという学者によって、その概念が提唱されました。
ローゼンタールによると、季節性感情障害は少なくとも2年以上にわたって、秋または冬になるとうつ状態を示し、春または夏になるとその症状が回復するもので、他の精神科疾患や社会的、心理的、環境的な問題が原因ではないものとされています。
症状としては、抑うつ状態に陥って焦燥感、不安感、不快感などに襲われるとともに、今期や活動性が低下し、体の不調を訴えます。
特徴的なのは、日中から夕方にかけて強い眠気に誘われたり、あるいは眠りすぎて睡眠過剰になったりする「過眠」の症状や糖質を過激に摂取したりする「過食」の症状もみられることです。
場合によっては、軽い躁状態を示すこともあります。
患者数の男女の比率は圧倒的に女性が多く、男性の4倍近いということもあきらかになっています。
治療法としては、抗うつ薬治療よりも「光治療」が有効とされています。朝、人工的に強い光(2200~3500ルクス)を数時間、患者に照射するもので、いってみれば日照時間を人工的にふやしてやるわけです。
アメリカではすでに一般化した治療法ですが、最近では日本でも臨床現場で使われるようになりました。
季節性感情障害は秋から冬にかけて調子が悪くなっても、春から夏になると自然に症状が軽減することもあり、治療を受けずに放置している人も多いのではないかと考えられます。

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